12再発した場合について

再発した場合は、どうしたらよいですか?

患者さんの状態に応じて、治療法の選択はさまざまです。

再発とは、治療によって消えていたがんが再び見つかることをいいます。
たとえば、筋層非浸潤性膀胱がんが膀胱内に再発した「膀胱内再発」では、TURBTによる再切除が施行されます。病理検査の結果などに基づき、手術による膀胱の摘出やBCG注入療法が施行されることもあります。
一方、肺や肝臓、骨など、別の臓器やリンパ節にがんが見つかった場合は「転移再発」となります。転移再発では、全身療法である治療的薬物療法を中心にがんの進行を抑えることを目指します。骨転移による痛みなどがある場合は、痛みを和らげるために放射線療法が追加されることもあります。

再発した尿路上皮がんの治療法

再発した尿路上皮がんの治療法

国立がん研究センター がん情報サービス「膀胱がん/腎盂・尿管がん」
日本泌尿器科学会:膀胱癌診療ガイドライン2019年版[増補版], p5, 52-53, 医学図書出版, 2023
もっと知ってほしい膀胱がんのこと, NPO法人キャンサーネットジャパン, p18, 2022

監修: 東京医科歯科大学病院 病院長
東京医科歯科大学大学院 腎泌尿器外科学
教授 藤井 靖久 先生

(2024年7月作成)