内視鏡を使って組織を採取し、がん細胞の有無や深さなどを確認します。画像検査では、がんの広がりや転移の有無を調べます。
尿検査、尿細胞診、超音波検査、膀胱鏡検査で膀胱がんが疑われる、あるいは診断される場合は、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)と呼ばれる内視鏡手術が行われます。TURBTは、内視鏡で組織を採取し、採取した組織を顕微鏡で詳しく調べ(病理検査)、がんかどうか、がんであればがんの深さ、広がり、悪性度(こちらをご参照ください)などを確認するもので、がん切除のための内視鏡「検査」と「治療」を兼ねた必須の手術として行われます。
CT検査やMRI検査では、がんの広がりや転移の有無を確認します。これらの結果を総合的に判定したうえで病期が判定されます。
膀胱がんの診断に必要な検査※
※検査の種類は医療施設によって異なります。
主な検査の種類と内容
国立がん研究センター がん情報サービス「膀胱がん」
病気がみえる vol.8 腎・泌尿器 第3版, p274-275, メディックメディア, 2019
日本臨床腫瘍学会編:新臨床腫瘍学 改訂第6版, p470-471, 南江堂, 2021
監修:
東京医科歯科大学病院 病院長
東京医科歯科大学大学院 腎泌尿器外科学
教授 藤井 靖久 先生