2肺がんの種類

肺がんには、どんな種類がありますか?

大きく「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」の2つに分けられます。

肺がんは、組織型の違いによって、大きく「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」に分けられます。大多数を占めているのは「非小細胞肺がん」で、さらに「腺がん」「扁平上皮へんぺいじょうひがん」「大細胞がん」に分類されます。
それぞれがんの性質や治療方法、治療に対する反応性などが異なるため、がんの種類を見極めたうえで、治療方針が立てられます。

解説する医師のイラスト

肺がんの種類と特徴

種類
(肺がんに占める割合)
特徴 主な
発生部位
非小細胞
肺がん
腺がん
(約60%)
・男女比は約2:1
・女性の肺がんの約7割を占める
(女性患者の多くは非喫煙者)
・早期では症状が出にくい
肺野
扁平上皮がん
(約15%)
・喫煙者、男性に多い
・放射線療法への感受性が高い
肺門
大細胞がん
(約5%)
・発症頻度は比較的 まれ
・男性に多い
・進行が比較的早い
肺野
小細胞肺がん
(約15%)
・喫煙者、男性に多い
・進行が早く転移をおこしやすい
・化学療法や放射線療法への感受性が高い
肺門
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インフォームドコンセントのための図説シリーズ 肺がん 改訂5版, p24-27, 医薬ジャーナル社, 2017
病気がみえる vol.4 呼吸器 第3版, p232-233, メディックメディア, 2018
監修:
近畿大学医学部 内科学 腫瘍内科部門 主任教授
中川 和彦 先生

(2023年3月作成)