採取した組織や細胞を詳しく調べる病理検査で、診断を確定します。
肺がんのスクリーニング検査(胸部X線検査、胸部CT検査、喀痰細胞診など)で肺がんが疑われた場合は、気管支鏡検査や生検などで採取した組織や細胞を顕微鏡で詳しく調べる病理検査を行って、がん細胞の有無やがんの種類を確認します。
画像検査では、がんの広がりや遠隔転移の有無を確認して、病期を判定します。
がんの広がりを調べる画像検査では、胸部造影CTが多く用いられます。また肺がんは、進行すると脳や骨、肝臓など離れた臓器に転移することがあるため、必要に応じて頭部MRI、PET検査、骨シンチグラフィーなどの画像検査を行ってがんの広がりや遠隔転移の有無を確認し、病期の判定に役立てます。
インフォームドコンセントのための図説シリーズ 肺がん 改訂5版, p47-75, 医薬ジャーナル社, 2017
健康ライブラリーイラスト版 肺がん, p28-35, 講談社, 2013
- 監修:
- 近畿大学医学部 内科学 腫瘍内科部門 主任教授
中川 和彦 先生