体調管理や再発の有無を確認するため、治療が終了したあとも、医師の指示にしたがって定期的な診察を受けましょう。
手術などでがんが消失しても、実際には、体内に目に見えないがん細胞が残っている可能性があります。これらの残っていたがん細胞から再びがんが現れることを再発といいます。
肺がんの場合、再発や転移が起きやすいのは治療終了後2年以内ですが、5年を過ぎれば、かなり少なくなるといわれています。血液検査や画像検査は3~6ヵ月ごと、気管支鏡検査は、半年~1年ごとが目安となります。
今後の通院間隔や検査の内容などは、患者さんの状態によっても異なりますので、医師に確認しておくとよいでしょう。
いつもと違う症状や体調の変化を感じた場合は、早めに医師や医療スタッフに連絡して相談してください。
国立がん研究センター がん情報サービス「肺がん」
NPO法人キャンサーネットジャパン: もっと知ってほしい肺がんのこと, p25, 2017
健康ライブラリーイラスト版 肺がん, p90-91, 講談社, 2013
- 監修:
- 近畿大学医学部 内科学 腫瘍内科部門 主任教授
中川 和彦 先生