手術、薬物療法、放射線療法、内視鏡的治療があります。食道がんでは、これらを組み合わせた「集学的治療」が行われます。
多くの食道がんの患者さんは、いくつかの方法を組み合わせて治療を進めます。これを集学的治療と言います。とくに進行したがんや、他の臓器にもがんが発生している患者さんでは、治療効果を高めるために行われます。
病期ごとのおおまかな治療法を下図に示しました。患者さんによって異なることがありますので、詳しくは主治医に確認してください。
治療の概略
- *対症療法とは?
- 病気に伴う症状を和らげるための治療です。がんを取り除くといった、根治を目指す治療ではありませんが、つらい症状に対応して痛みや不快な症状を取り除くことで、患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活の質)を維持することを目指します。
国立がん研究センター がん情報サービス「食道がん」
日本食道学会 編:食道癌 診療ガイドライン2022年版, 金原出版, 2022
- 監修:
- 大阪大学医学部医学系研究科 外科学講座消化器外科学 教授
土岐 祐一郎 先生