小野薬品の薬をご使用の方向け情報

2.ビラフトビ・セツキシマブ・FOLFOXのはたらき

ビラフトビはBRAFビーラフ遺伝子変異を、セツキシマブはEGFRイージーエフアールというたんぱく質を標的にした「分子標的薬」です。
FOLFOX療法では細胞分裂を阻害する「抗がん剤」を使用します。

ビラフトビ

ビラフトビは、BRAF遺伝子変異に伴うたんぱく質の活性化をブロックし、がん細胞の増殖を抑えるはたらきをもっています。

セツキシマブ

セツキシマブは細胞の表面に並んでいる「EGFR(上皮細胞増因子受容体)」というたんぱく質に結合し、がん細胞の増殖を抑えるはたらきをもっています。

FOLFOX

3種類の抗がん剤(オキサリプラチン、レボホリナート、フルオロウラシル)を組み合わせた治療法で、がん細胞の増殖につながるDNAの複製を妨げるはたらきをもっています。

分子標的薬のはたらくイメージ

分子標的薬のはたらくイメージ

BRAF遺伝子は細胞の増殖にかかわる遺伝子で、何らかの変化で遺伝子に傷がつく(遺伝子変異)と、産生するたんぱく質が活性化して細胞が増え続け、がんの発生・進行につながります。

監修:
国立がん研究センター東病院 副院長
吉野 孝之 先生

(2025年12月作成)