小野薬品の薬をご使用の方向け情報

6.治療中の注意点

日常生活上の注意

中枢神経系原発悪性リンパ腫の治療を続けていくにあたり、治療内容によっては日常生活で注意したほうがよいことがあります。
下記を参考にするとともに、患者さんによっては注意するべきことが異なるため、医師や看護師に注意事項を確認するようにしましょう。

感染症に注意しましょう

感染症予防のために、以下のことに気をつけましょう。

  • 手指用の洗浄剤を使って手洗いを丁寧に行うようにしましょう。
    食事や服用の前後、排泄の前後、外出後、掃除の後、植物やペットに触れた後などに行うとよいでしょう。食事や服用の前後、外出後には、うがいも一緒に行います。
  • できるだけ毎日、入浴やシャワーで体を清潔に保ちます。
    衣服も毎日清潔なものに着替え、部屋も清潔に保つようにしましょう。
  • 食中毒対策のために、加熱調理されたメニューを選んだり、調理後すぐに食事をとることを心がけましょう。
  • 免疫力が低下している時期には、ペットや生花に近づかないようにしましょう。
  • 外に出かける時にはマスクを着用し、人ごみをなるべく避けましょう。
  • 抗生物質や抗真菌剤、抗ウイルス剤が処方された場合には、医師の指示どおりに飲みましょう。
  • アレルギーなどで接種できない場合を除き、ワクチンの接種が勧められます。担当医に相談しましょう。
  • 体温は毎日測るようにして、発熱した場合には医師に連絡しましょう。
国立がん研究センター がん対策情報センター 編著: がんになったら手にとるガイド. 2017; 学研プラス. 139-149.

治療中の生活について

日常生活を整えることで、治療中の体調を維持し、回復をめざします。

日常生活を整えるための5つのポイント

  1. 規則正しい生活
    • 日中に活動し、夜ふかしをしない
    • できるだけ決まった時間に食事をとる 等
  2. 適度な運動
    • 医師と相談し、無理のない範囲で体を動かす
    • リハビリテーションを行う 等
  3. バランスのとれた食事
    • 病院の栄養相談を利用する
    • 少しずつでもいろいろなものを食べる 等
  4. 十分な休養
    • 自分にとって適切な睡眠パターンをみつける
    • 適度な運動で睡眠の質を上げる 等
  5. ストレスや不安への対処
    • 好きなことに集中する時間をつくる
    • 心のケアの専門家に相談する 等
治療中の注意点
国立がん研究センター がん対策情報センター 編著: がんになったら手にとるガイド. 2017; 学研プラス. 179-200.

(2023年4月作成)