私たちの体は約60~100兆個の細胞からできていて、細胞の複製を正しく調整しているのが遺伝子です。
遺伝子の役割は、細胞を増やしたり、増えるのを抑えたり、命令を正しく伝えて、細胞内の調整を行うことです。
しかし、何らかの変化で遺伝子に傷がつくと命令をうまく伝えられなくなり、細胞が増え続けてがんの発生・進行につながります。
分子標的薬は選択的分子標的薬と多標的分子標的薬の2種類に分けられます。
選択的分子標的薬:
がんの増殖にかかわる細胞間の情報を伝える経路をブロックし、がんの増殖を抑えるお薬
多標的分子標的薬:
主に血管新生を抑制することでがん細胞への栄養供給をブロックし、がんの成長を阻害するお薬