ビラフトビ・セツキシマブ(2剤併用療法) トップ 1 分子標的薬による薬物治療 2 ビラフトビ・セツキシマブのはたらき 3 治療スケジュール、治療の対象となる方 4 ビラフトビの服用方法 5 ビラフトビを服用する前に 6 特に注意が必要なビラフトビの副作用 7 ビラフトビ・セツキシマブ(2剤併用療法)によくみられる副作用 8 Q&A 9 ビラフトビ・セツキシマブ(2剤併用療法)治療日記 小野薬品の薬をご使用の方向け情報 7.ビラフトビ・セツキシマブ(2剤併用療法)によくみられる副作用 大腸がん 小野薬品の薬 BRAF遺伝子変異 副作用・注意点 ビラフトビ・セツキシマブ(2剤併用療法)において、よくみられる副作用をご紹介します。このような副作用が発現した場合は、適切に対応することで症状を軽減することができますので、医師、薬剤師、看護師にご相談ください。 [よくみられる副作用] ●皮膚の症状(にきびのような発疹、皮膚の乾燥・炎症など) ●疲労、無力症 ●眼障害 ●吐き気・嘔吐 ●関節痛 [よくみられる副作用の発現頻度] ビラフトビ・セツキシマブ(2剤併用療法)において、臨床試験で10%以上に認められた副作用です。 副作用 発現頻度 ざ瘡様皮膚炎 28% 疲労 23% 悪心 20% 下痢 19% 食欲減退 13% メラノサイト性母斑* 13% 嘔吐 13% 関節痛 12% 発疹 12% 頭痛 11% 無力症 10% *メラノサイトとよばれる皮膚細胞に発現するシミやほくろ。色は、褐色または黒色、ときに正常な皮膚の色の場合があります。 小野薬品工業 : 国際共同第Ⅲ相(ARRAY-818-302)試験成績(社内資料)承認時評価資料より作成 皮膚の症状 にきびのような発疹、皮膚の乾燥・炎症など にきびのような発疹、皮膚の乾燥・炎症など皮膚の症状があらわれることがあります。よくあらわれる場所は、顔面、背中、胸、お腹まわり、爪など様々です。 [よくみられる症状と発現時期] 投与後~3週目頃 ●にきびのような発疹 3週目頃~ ●皮膚の乾燥 6週目頃~ ●爪のまわりの炎症 山本有紀ほか:EGFR阻害薬に起因する皮膚障害の治療手引き – 皮膚科・腫瘍内科有志コンセンサス会議からの提案 -, 臨床医薬, 32(12), 941-949, (2016) 疲労・無力症 疲れがとれなかったり、やる気がでないといった症状があらわれることがあります。 ●休息しても疲れがとれない ●体がだるい ●やる気がでない ●集中力がない ●仕事やお風呂、買い物をすると疲れる 吐き気・嘔吐 吐き気や嘔吐は、お薬の投与後24時間以内に発現する「急性悪心(吐き気)・嘔吐」と、24時間経ってから発現する「遅延性悪心・嘔吐」があります。 下痢 お薬の投与後24時間以内に発現する「急性の下痢」と、24時間経ってから発現する「遅延性の下痢」があらわれることがあります。 関節痛 腰や腕、太もも、背中や肩の筋肉に痛みを感じたり、ひざ・ひじの関節などに痛みを感じたりすることがあります。 このような症状や変化に気づいたら、すぐに医師、薬剤師、看護師に知らせてください。 監修: 国立がん研究センター東病院 消化管内科長吉野 孝之 先生 特に注意が必要なビラフトビの副作用 Q&A ビラフトビ・セツキシマブ(2剤併用療法) トップに戻る