小野薬品の薬をご使用の方向け情報

2.オプジーボと併用される薬剤

オプジーボに加え、次の薬剤が使われます。

細胞障害性抗がん剤

細胞が分裂する増殖過程に作用することで、がん細胞の増殖を阻止する従来型の抗がん剤です。治療にはたとえば次の2つの薬剤が使われます。

併用する薬剤

カルボプラチン†
+
パクリタキセル†
†臨床試験で使用された薬剤名を記載しています。

抗がん剤の働き

がん細胞は、細胞分裂を繰り返して異常に増殖します。細胞障害性抗がん剤は、主にがん細胞の増殖過程に作用して、がん細胞の増殖を阻止する働きがあります。

抗がん剤が働く仕組み
(イメージ図)
がん化学療法ケアガイド第3版, p26, 中山書店, 2020より作成

血管新生阻害薬けっかんしんせいそがいやく:ベバシズマブ

がん細胞の成長に必要なVEGF-Aブイイージーエフエーというタンパク質の働きを阻害してがん細胞の増殖を抑えるお薬です。

※VEGF-A:血管内皮細胞増殖因子

併用する薬剤

ベバシズマブ†
†臨床試験で使用された薬剤名を記載しています。

血管新生阻害剤薬の働き

がん細胞には、栄養や酸素を取り込むための血管を自ら作って成長する働きがあります。血管新生阻害薬は、がん細胞に栄養や酸素を運んでいる新しい血管の形成を促すタンパク質(VEGF-A)の働きを阻害することで、がんの成長を抑える働きがあります。

血管新生阻害剤薬の働く仕組み
(イメージ図)
薬がみえるVol.3 第2版, p388-389, メディックメディア, 2023より作成
監修:
近畿大学病院 がんセンター 特任教授
がんセンター長 中川 和彦先生

(2024年5月作成)