1胃がんについて

胃がんとはどんな病気ですか?

胃にできるがんを総称したもので、主に粘膜層の細胞が変化して発生します。

胃がんは、もともとは正常な胃の粘膜の細胞が、様々なリスク要因によって変化することで発生します。検査法の進歩により、近年は検診によって早期発見が増えており、治療成績の良いがんの1つとされています。また、薬物療法も進歩してきており、治療の選択肢が広がってきました。

早い段階での自覚症状はほとんどありません。

胃がんの自覚症状は、早い段階で出現することは少なく、がんが進行した場合でも、ほとんどみられないこともあります。がんができた部位によっては、食べ物が入っていきにくいために、または、食べ物が胃の中に滞るために、胃の痛みや不快感、胸やけ、吐き気、食欲不振などの症状が現れることがあります。また、進行した胃がんにおいては、出血に伴う貧血症状として、ふらつきやめまい、動悸、息切れなどが現れることがあります。

胃がんに伴う主な症状

胃がんに伴う主な症状
インフォームドコンセントのための図説シリーズ 胃がん 改訂3版, p40, 医薬ジャーナル社, 2018
もっと知ってほしい胃がんのこと, p4, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2016
日本胃癌学会編:患者さんのための胃がん治療ガイドライン2023年版, p15,46, 金原出版, 2023
監修:
静岡県立静岡がんセンター 副院長
寺島 雅典 先生

(2023年8月作成)