胃がんは粘膜の上皮細胞から発生する腺がんがほとんどです。がん細胞の増殖の仕方から大きく2つに分けられます。
胃がんの90%以上は、胃壁の最も内側の粘膜上皮細胞から発生する「腺がん」です。さらに腺がんは、増殖の仕方の違いから、「分化型胃がん」と「未分化型胃がん」に分けられます。
「分化型胃がん」は、がん細胞が腺管構造をつくりながらまとまって増殖するタイプの胃がんです。「未分化型胃がん」はパラパラと広がるように増殖するタイプであり、分化型胃がんに比べて悪性度が高いとされています。未分化型には、増殖のスピードが速いことで知られるスキルス胃がんも含まれます。
- 監修:
- 静岡県立静岡がんセンター 副院長
寺島 雅典 先生