進行再発症例に対してのがん薬物療法
遠隔転移を有する、がんが手術で取れる範囲を超えて広がっている場合に適応となります。治療の目標は、がんの進行に伴う症状の改善や発現を遅らせることと生存期間の延長となります。薬物療法の種類は、「殺細胞性抗がん剤」、「分子標的薬」、「免疫チェックポイント阻害薬」、「抗体薬物複合体」の4種類があります。
薬物療法では、最も効果的と考えられる薬の組み合わせとスケジュールがいくつか決まっています。これを「レジメン」といいます。最初のレジメン(1次治療)の効果がみられなかった場合は、別のレジメンを使った2次治療、3次治療、4次治療が行われることもあります。
どのような薬物療法を行うか、実際の治療戦略については、遺伝子変異の有無や薬剤の副作用の程度、患者さんの全身状態などを考慮して決められます。