1胃がんについて

治療ガイド 胃の働きと構造

  • 胃は、食道と腸をつないでいる袋状の臓器です。
    主な働きとしては、食べたものをためておく、食べたものを消化する、消化された食べものを少しずつ腸に送り出す、ビタミンB12の吸収に必要な糖タンパク質を分泌する、などがあります。
  • 胃の入口を噴門ふんもん、出口を幽門ゆうもん、食道と胃の境目を食道胃接合部しょくどういせつごうぶといいます。胃は、噴門側から胃底部、胃体部、幽門部と大きく3つの部位に分けられますが、がんは胃体部、もしくは幽門前庭部ぜんていぶ(幽門部の胃体部に近い部位)で見つかることが多いとされています。
  • 胃壁は、内側から順に、胃液や粘液を分泌する粘膜層、粘膜下層、固有筋層、漿膜しょうまく下層、漿膜の5層に分けられます。このうち胃がんは粘膜上皮の細胞から発生します。
治療ガイド 胃の働きと構造
インフォームドコンセントのための図説シリーズ 胃がん 改訂3版, p10-13,36, 医薬ジャーナル社, 2018
病気がみえる vol.1 消化器 第5版, p82, メディックメディア, 2016
日本胃癌学会編:患者さんのための胃がん治療ガイドライン2023年版, p2,4-5, 金原出版, 2023
監修:
静岡県立静岡がんセンター 副院長
寺島 雅典 先生

(2023年8月作成)