3胃がんの検査と診断
診断にはどんな検査が必要ですか?
バリウムを使ったX線検査やABC検診※などで胃がんが疑われた場合、胃の中を直接みる内視鏡検査が行われます。
検診でのX線検査や、血液検査で行えるABC検診などのスクリーニング検査で胃がんが疑われた場合は、精密検査として内視鏡検査を行い、組織を採取して(生検)、がんかどうかを病理検査で確定します。
胃がんと診断された場合は、さらに画像検査(CTやMRIなど)によって、がんの広がりや転移の有無などを確認し、病期を判定します(胃がんの臨床病期(ステージ)分類参照)。

病期診断に必要な検査

がんの広がりや転移を調べる主な検査
検査の種類 | 特徴 |
---|---|
腹部超音波検査 | 超音波の反響を利用して、腫瘍の位置や大きさ、分布などを調べます。胃がんでは、主にリンパ節転移や肝臓への転移の有無、腹水の有無を確認するために行われます。 |
CT検査 | X線を使って体の断面を撮影します。がんの深さ、リンパ節転移の有無とその範囲、肝臓をはじめとする他臓器への転移の有無や腹水の有無など、様々なことを調べます。 |
MRI検査 | 磁気を利用して体の断面を描き出し、がんの広がりを調べます。CTが行えない場合のほか、確定が困難な肝臓への転移状態を調べる検査としても用いられます。 |
注腸造影・内視鏡 | 注腸検査は、肛門からバリウムと空気を注入してX線写真を撮影します。内視鏡検査では、病変を直接観察します。いずれも、併存する大腸病変の有無や腹膜への転移による大腸の |


国立がん研究センター がん情報サービス「胃がんの検査」
日本臨床外科学会ホームページ「胃がんと診断されたら(1)検査と診断の基礎知識」
- 監修:
- 静岡県立静岡がんセンター 副院長
寺島 雅典 先生