4胃がんの治療方針

治療法には、どのようなものがありますか?

胃がんでは、主に手術と薬物療法によって治療が行われます。遠隔転移がない、もしくはその可能性が低いと判断された場合、胃の一部あるいは全部を切除する手術が選択されます。

胃がんの治療の中心は、手術による胃の切除です。しかし、手術ができない場合や、転移があり、手術でがんが取りきれない可能性がある場合、全身治療である薬物療法が治療の中心となります。がんの進行ごとのおおまかな治療法を下図に示しました。患者さんによって異なることがありますので、詳しくは主治医に確認してください。

治療の概略

胃がんの治療法
※病理検査の結果、がんが粘膜下層まで浸潤していた場合などは追加で手術が行われます。
もっと知ってほしい胃がんのこと, p6-8, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2016
日本胃癌学会編:胃癌治療ガイドライン, 医師用2021年7月改訂 第6版, p16-29, 金原出版, 2021
日本胃癌学会編:患者さんのための胃がん治療ガイドライン2023年版, p87, 金原出版, 2023 より作図
監修:
静岡県立静岡がんセンター 副院長
寺島 雅典 先生

(2023年8月作成)