がん悪液質は、がんの患者さんにおいて、体重減少や食欲不振、疲労、体力や身体機能の低下など、様々な症状があらわれている状態を指します。
がん悪液質では、がんから分泌される物質やがんに対する体の反応によって、エネルギーの浪費と食欲不振が起きるため、体重が減少します。また、立つ、歩く、座るなどの動作に必要な筋肉（骨格筋）が減少するため、日常生活に支障が出たり、抗がん剤の副作用が出やすくなり、がん治療の継続が難しくなるなどの問題が起こる可能性があります。
がん悪液質にともなう症状は、患者さんやご家族の努力だけでは改善が困難なため、適切な治療が求められます。