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5胃がんの手術

胃がんの手術について教えてください

胃の全体や2/3以上を切除する「定型手術」、胃の一部を切除する「縮小手術」、胃に加えて周りの臓器も切除する「拡大手術」など、がんの広がりによって様々な手術様式があります。

手術は、がんを確実に切除する方法が検討されます。がんの病期や位置に応じた標準的な術式にしたがい、胃の周囲のリンパ節を含めて切除する(リンパ節郭清術かくせいじゅつ)のが一般的です。

手術による切除の範囲と手術の方法

「定型手術」とは、胃全体または胃の2/3以上の切除に加えて、リンパ節をその周りの脂肪組織などと一括して取り除く手術をいいます。
「非定型手術」には、胃とリンパ節の切除範囲が定型手術より狭い「縮小手術」と、胃とリンパ節に加えて他の臓器を同時に切除する「拡大手術」があります。
胃がんがどこまで広がっているか、リンパ節転移があるかなどにより、どの手術が適しているかが検討されます。
胃がんの手術方法は、おなかを開いて切除する方法(開腹かいふく手術)と、おなかに小さなあなを数ヵ所開けてカメラや器具を挿入して切除する方法(腹腔鏡ふくくうきょう手術)がありますが、切除する範囲はどちらの方法でも変わりません。
内視鏡による切除は、口や鼻から入れた内視鏡を使って胃の内側から腫瘍をぎ取るように除去します。主な対象は、早期胃がんでリンパ節転移の可能性が極めて低く、腫瘍が一括切除できる部位と大きさ(最大径3cm以下)の患者さんです

※適用となる腫瘍の大きさは、分化型胃がんと未分化型胃がんで異なります。 胃癌治療ガイドライン 2018年1月改訂第5版
もっと知ってほしい胃がんのこと, p9-10, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2014

手術の種類と切除範囲

胃の切除箇所
  • 胃全摘術
    ①から②までを切除
  • 噴門側胃切除術
    ①から③までを切除
  • 幽門側胃切除術
    ②から③までを切除
  • 幽門保存胃切除術
    ③から④までを切除

手術の方法

開腹手術
開腹手術
腹部を開いて、感触を確かめたり、目で確認しながら胃やリンパ節を切除します。
腹腔鏡手術
腹腔鏡手術
腹部に入れたカメラの映像を見ながら、鉗子かんしを用いて胃やリンパ節を切除します。
リンパ節郭清術
目に見えないがんを取りこぼすリスクを減らすため、明らかな転移がみられない場合でも、胃の周囲のリンパ節を含めて広く切除する方法が用いられます。リンパ節の郭清範囲は、胃がんができた場所や胃がんの進み具合に応じて決められます。
胃癌治療ガイドライン 2018年1月改訂第5版
監修:
静岡県立静岡がんセンター 胃外科 部長
寺島 雅典 先生

胃がんの治療で小野薬品の薬を使用された方へ