あなたと一緒に、がんと向き合う

6手術の後遺症とケア

手術のあとは、どのようなことに気をつけたらよいですか?

胃を切除したあとには多くの場合、「胃切除術後いせつじょじゅつご症候群」と呼ばれる後遺症が起こります。食生活の工夫や対処のためのお薬がありますので、症状に合わせた対応をとることが大切です。

胃切除術後症候群の主な症状とそのケア

ダンピング症候群
食べたものが腸へ一気に流れ込むことで生じます。食後すぐに現れる腹痛、動悸どうきや発汗などの早期ダンピング症候群と、食後2~3時間経ってから現れる、動悸、発汗、めまい、失神、脱力、手や指のふるえなどの後期ダンピング症候群があります。
ダンピング症候群を予防するには、ゆっくり食べる、1回の食事量を減らして1日の食事の回数を増やす(5~6回)、やわらかくて消化のよいものをよく噛んで食べる、食事中の水分摂取を減らすなど、食事の摂り方を工夫することが効果的です。
貧血
胃の切除から数ヵ月経つと、今までは胃から取り入れることができていた鉄が不足することによって、鉄欠乏性貧血が起こることがあります。また、4~5年経ってからビタミンB12の欠乏により巨赤芽球きょせきがきゅう性貧血が起こることがあります。
これらは徐々に進行することが多いため、自覚症状が現れにくい傾向にあります。胃全摘した場合に生じやすく、食事に気をつけていても改善しない場合は、鉄剤やビタミンB12の投与による治療が考慮されます。
もっと知ってほしい胃がんのこと, p12-13, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2014
病気がみえる vol.1 消化器 第5版, p128-131, メディックメディア, 2016
監修:
静岡県立静岡がんセンター 胃外科 部長
寺島 雅典 先生

胃がんの治療で小野薬品の薬を使用された方へ