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2.がん細胞と免疫チェックポイント機構
がん細胞は、T細胞の働きにブレーキをかけて、その攻撃から逃れています。
がん細胞を攻撃するT細胞の表面には、情報を伝えるアンテナが出ています。このアンテナに、がん細胞や抗原提示細胞が結びつくと、「攻撃を止めろ!」という抑制信号がT細胞に伝えられ、免疫の働きにブレーキがかかります。こうした仕組みを「免疫チェックポイント機構」といいます。
最近の研究から、がん細胞は、こうした仕組みを利用して、T細胞の攻撃から逃れていることがわかってきました。

やさしく学べるがん免疫療法のしくみ, p26-29,60-61, 羊土社, 2016
- 監修:
- 地方独立行政法人 大阪府立病院機構
大阪国際がんセンター 腫瘍皮膚科
主任部長 爲政 大幾 先生
(2023年4月作成)