2種類の異なる免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせて用いる治療法です。
オプジーボとヤーボイは、T細胞にかけられた免疫のブレーキを解除する働きがある「免疫チェックポイント阻害薬」です。
オプジーボは「PD-1」、ヤーボイは「CTLA-4」と呼ばれるT細胞のアンテナにそれぞれ結びつくことで、抑制信号をブロックし、免疫のブレーキを外します。これによってT細胞は、妨害を受けることなく、再びがん細胞を攻撃できるようになります。
オプジーボ・ヤーボイ併用療法は、2種類の免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせることで、がんに対する攻撃力をさらに高め、より効果的な治療を行うために用いられます。
やさしく学べるがん免疫療法のしくみ, p26-29,60-61, 羊土社, 2016
日本臨床腫瘍学会編:がん免疫療法ガイドライン第3版, p10-13, 金原出版, 2023