小野薬品の薬をご使用の方向け情報

9.オプジーボ治療Q&A

日常生活で気をつけることはありますか?

オプジーボによる副作用の症状に注意してください

オプジーボによる治療中または治療後に、以下のような症状が起こることがあります。
症状がみられたら、医療スタッフにご相談ください。

いつもより疲れやすい(倦怠感)、体重の増減、行動の変化がある(性欲が減る、いらいらする、物忘れしやすいなど)、体がだるい、頭痛、食欲不振
甲状腺、下垂体、副腎など内分泌機能異常の確認が必要です。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
嘔吐、体の痛み、精神状態の変化
脳炎の可能性があります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
めまい、動悸、脈拍の異常、意識の低下
心臓障害の可能性があります。
注意が必要なその他の副作用」もご参照ください。
眼の充血、眼痛、見えにくい、虫が飛んでいるように見える
ぶどう膜炎の可能性があります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
白斑、白髪(主にメラノーマの患者さん)
肌や髪に脱色がみられることがあります。
注意が必要なその他の副作用」もご参照ください。
皮膚や白目が黄色くなる
肝障害の可能性があります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
下肢の腫れ、むくみ、痛み、胸痛
静脈血栓塞栓症の可能性があります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
尿量が減る、血尿が出る、むくみが強い
腎障害の可能性があります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
痰のない乾いた咳が出る、息苦しい、歩行時などに息が切れる
間質性肺疾患の可能性があります。症状がみられたら、風邪と思いこまず、ご相談ください。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
口渇、多飲、多尿
1型糖尿病の可能性があります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
血便・黒い便が出る、腹痛を伴う下痢、吐き気や嘔吐、排便回数の増加、胃の不快感や痛み、吐血
大腸炎、小腸炎、胃炎の可能性があります
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
運動のまひ、感覚のまひ、手足のしびれ、手足の痛み
神経障害の可能性があります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
皮膚がかゆい、発疹が出る、水ぶくれが出る、ひどい口内炎
皮膚障害(重症を含む)の可能性があります。
注意が必要なその他の副作用」もご参照ください。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
息苦しい、足・腕に力が入らない、ものが二重に見える、筋肉痛、胸痛
重症筋無力症、心筋炎、筋炎、筋肉の融解を起こすことがあります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
皮膚にあざができやすい、口や鼻から血が出やすい、寒気がする、顔色が悪い
血液障害の可能性があります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
咳が続く、痰が出る、寝汗をかく
結核に感染している可能性があります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
腹痛、背中の痛み、吐き気や嘔吐
膵炎の可能性があります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。
考える男性の患者さんのイラスト

肺、肝臓、腎臓、皮膚、消化管などに対する過剰免疫反応により発熱することがあります。
オプジーボの特に注意すべき副作用」もご参照ください。

オプジーボによる治療を受ける方へ(2023年11月作成版)

医療費が高そうで不安なのですが

高額療養費制度や介護保険が利用可能か相談してください

高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額1)が暦月(月の初めから終わりまで)で一定額を超えた場合に、その超えた金額が支給される制度です。患者さんが負担する費用の上限額(自己負担限度額)は、年齢や所得に応じて定められています。いくつかの条件を満たすことにより、負担がさらに軽減されるしくみも設けられています。詳しくは、冊子「高額療養費制度について」をご覧ください。
また、①65歳以上の方、②40〜64歳の方でも主治医が認めた場合は病状次第で介護保険がご利用できます2)
医療費についてわからないことがあったら、病院の相談窓口にご相談ください。

なお、全国にあるがん診療連携拠点病院には、がん相談支援センターがあります。他の病院を受診している方でも利用できるので、気軽にお問い合わせください。

  1. 1)入院時の食事負担や差額ベッド代等、一部含まれないものもあります。
  2. 2)2023年10月現在

高額療養費制度について

オプジーボを処方された患者さんの医療費(自己負担限度額)については、こちらで解説していますのでご覧ください。

知っておきたい!がんの支援制度
高額療養費制度
治療費の相談をする患者さんのイラスト

国立がん研究センター がん情報サービス「がんとお金」

(2023年12月作成)