小野薬品の薬をご使用の方向け情報

7.ご注意

  • オプジーボによる治療中または治療後は重大な副作用を引き起こす可能性があるため、オプジーボの特に注意すべき副作用注意が必要なその他の副作用で紹介した症状に気付いたら直ちに主治医にご連絡ください。
  • 軽い症状であっても治療せずに放置しておくと急に悪化して、重症化することがあります。
  • 症状が出た場合、早期に適切な対処を行うことが、重症化を防ぐうえで重要です。

慢性甲状腺炎(橋本病)、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、1型糖尿病などの自己免疫疾患と診断されたことがある方、肺障害がある方または過去にあった方は、主治医にお知らせください。

病院のイラスト

オプジーボ電子添文 2023年11月改訂(第19版)
オプジーボによる治療を受ける方へ(2023年11月作成版)

ワクチン投与後の症状に注意しましょう

オプジーボによる治療中に、何らかの病気を予防するために生ワクチンまたは弱毒生ワクチン、不活化ワクチン**の接種を受けると、過度の免疫反応による症状などが現れることがあります。これは、オプジーボによって免疫機能が高まっているためです。ワクチン接種を受ける場合は、事前に医師に相談しましょう。

* :
生ワクチンまたは弱毒生ワクチンには次のようなものがあります。
MR(麻しん風しん混合)ワクチン、麻しん(はしか)ワクチン、風しんワクチン、おたふくかぜワクチン、水痘(みずぼうそう)ワクチン、BCG (結核)ワクチン、ロタウイルスワクチン、黄熱ワクチン、帯状疱疹 ワクチン(水痘ワクチンを使用)など
**:
不活化ワクチンには次のようなものがあります。
DPT−PV四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)ワクチン、DPT三種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)ワクチン、DT二種混合(ジフテリア・破傷風)ワクチン、日本脳炎ワクチン、インフルエンザワクチン、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、肺炎球菌ワクチン、不活化ポリオワクチン、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン、Hib(インフルエンザ菌b型)ワクチン、髄膜炎菌ワクチン、帯状疱疹ワクチンなど
ワクチンを投与する看護師と患者さんのイラスト

神谷元, 医学のあゆみ, 264, p374-80, 2018
「日本で接種可能なワクチンの種類(2023年8月現在)」(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/vaccine-j/249-vaccine/589-atpcs003.html)より作成

新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンの接種について

  • がん関連の専門家による各学会・団体の報告では、免疫チェックポイント阻害薬を投与中の患者さんについても、新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンの接種を積極的に検討することができる、としています。
  • 詳しいことは下記ホームページをご参照ください。

一般社団法人 日本癌治療学会
「がん治療の案内板 ー患者・市民のみなさまへー」
https://www.jsco.or.jp/public/index.html

オプジーボ適正使用ガイド(2023年11月作成版)
日本癌治療学会,日本癌学会,日本臨床腫瘍学会(3学会合同作成):新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と
がん診療についてQ&A- 患者さんと医療従事者向け ワクチン編 第2版(2022年2月16日更新)

(2023年12月作成)